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MADOKA NAKAMARU
violinist
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「何者でもない自分」2024年を振り返って
さあ、今年も残すところあと1日となりました。皆様にとってはどんな1年でしたか? 私は今年も様々な方に支えられ、音楽活動を全うすることができました。感謝のみであります。また「フリーランスとしての自分」への自問自答の答えがはっきりした年でもありました。答えを先に言ってしまうと、それは「何者でもない自分」を日常でも舞台でも体感する瞬間が多々あり、それにすごくピンと来たのです。 ここに至る経緯をお話いたしましょう。今日は長くなりそう (笑) ベルギーの王立音楽院を卒業しようとしている頃、はてさて、これからどうしようかな、と。学生の頃から少しずつ古楽オーケストラで仕事をさせていただいて、もう少し可能性を覗いてみたい気持ちもあり。「プロフェッショナルカード」という、外国人に与えられる労働許可書+滞在許可書に代わるものにイチかバチかで申請し、この審査で落ちたら日本に帰国しろという神様の思し召しなのだろうなと思って申請したら、これを受け入れてもらえたのです。もうすでに15年前の話で今では申請方法もだいぶ変わりましたが、その頃は本当にたくさんの書類を準備しなければ
Madoka Nakamaru
2024年12月30日読了時間: 4分


巨匠 シュニットガーのオルガンに涙する
皆さんは、建築物や芸術品を見て涙したことはありますか?私はパリのノートルダム寺院を訪れたときに、なぜかわからないけど涙が流れた思い出があります。そして、今回は人生で初めて、オルガンを見て涙しました。カルメンの演奏先であったハンブルグでの短い滞在時間を利用して、あの、有名なオルガンがある教会まで足を運びました。 このオルガン。ハンブルグのヤーコプ教会にあるシュニットガーオルガンです。アルプ シュニットガーは、北ドイツにおけるバロックオルガン製作の巨匠と言われています。プロテスタント教会らしく、装飾を押さえた、しかし赤のアクセントで暖かい印象を受ける教会。後ろにあるオルガンを見た瞬間、その完璧な姿に鳥肌が立ち、涙が流れました。 その前に立ち尽くしていると、ラッキーなことに練習するオルガニストが表れ、音を聴くことも出来ました。決してアグレッシブではなく、全てを包み込み、アタックははっきりした頼もしい低音部、透明感がありややシャープだけど全く耳障りでない高音部。その間を実に素晴らしいバランスで満たす中音部。それは美しいピラミッドのようで、北ドイツに置ける
Madoka Nakamaru
2024年3月31日読了時間: 2分


2023年を振り返って
今年も後残り数時間となりましたね。皆様にとってはどんな年でしたか? ベルギーではコロナ明けの2022年と比べて、様々なプロジェクトが通常運転で行われ、色々な国を旅する2023年となりました。ヴェルサイユ宮殿、パリのサル・ガヴォー、ロンドンのウィグモアホール、ウィーンの学友協会など、歴史ある場所での空気を感じながら演奏できたことは特別な体験でした。 長年準備していたCDアルバム「目覚めよと呼ぶ声が聞こえ」のリリースは自分の中でも大変大きなステップとなりました。来年の2月には日本でのリリースコンサートをむかえます。 昨年、地元の茅ヶ崎でピアニストの姉、ちーちゃんこと中丸ちひろと公開リハーサルをしたことがきっかけとなり今年はデュオコンサートを開催することができました。 その他色々とここには書ききれませんが、音楽を続けることができた事に感謝するのみです。今年は引き続き世界情勢がひじょうにゆらいだ2023年でした。このような状況ではじめにカットされるのは芸術への資金。人々も生きる事に必死になってきます。音楽家も例外ではありません。そのような中だからこそ芸術
Madoka Nakamaru
2023年12月31日読了時間: 2分


五つ星の先にあるもの
新譜のCD「目覚めよ」のリリースを迎えてから、思った以上のポジティブな反響を頂き、正直驚きと共にとても嬉しく思っています。 ベルギーの新聞の評価で五つ星を頂いたり、国際的に良い批評を頂いたり…一つのCDをリリースする事はお金もエネルギーも時間も大変にかかるものなので、全力を尽くして取り組んだ作品を評価していただけると、その努力がポジティブなエネルギーに変換されて戻ってきたような感覚を覚えます。 でも、その五つ星をさらに超えて嬉しいものが2つあります。それは「人とのつながり」と「自分自身の成長」です。 「人とのつながり」 ソーシャルメディアでの100のいいねも見栄えはするものですが、なによりもこのCDを通して本当に久しぶりに実際に会えた方たち、CDを購入して頂き手渡しする事によって会えた方たち、このCDの個人的な感想を寄せてくれた方たち、そのような尊いお一人お一人との音楽を通してのつながりを本当に嬉しく思いました。それはまるで「音楽」というマジックが作用して人とのつながりを創ってくれたようでした。 「自分自身の成長」 私の人生で「やめなかったこと」
Madoka Nakamaru
2023年12月5日読了時間: 2分


2022年を振り返って。
2022年も残りわずかですね!皆様は年越しの準備はいかがですか? 私は滑り込みセーフ!(笑)といったところです。 2022年のヨーロッパはコロナ明けで演奏会ラッシュが続きました。演奏会が通常運転される喜びを共有したその裏側で、ロックダウン時に起きた資金不足、コロナ後の集客のばらつき、戦争や世界情勢による芸術への支援不足など、全体のバランスは決して良いものではなかったように思いますが、そのような状況でも音楽家たちはがんばって活動していたと思います。 フリーランスの音楽家は色々なプロジェクトに遭遇するチャンスがありますが、2022年の私はオーケストラ活動に加えて、ソロや室内楽の活動がふわっと浮き出てきた傾向にあります。少し振り返ってみます。 テレマンの夢 2021年の ロックダウン時に、ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者のレベッカ・ルフェーブルとモチベーションを保つために行っていた 「テレマンチャレンジ」。 そのテレマンチャレンジをコンサートとしてお客様と共有できました。この演奏会の前にちょうどコロナにかかってしまい、陰性にはなったもののまだ体が回復しきらな
Madoka Nakamaru
2022年12月31日読了時間: 4分


Do から Beへ そしてBeはDoへ
私は瞑想を習慣としているのですが、今日の気付き。というか色々な人が気付いたことを(過去の自分も含めて)私も今日改めて気づかせてもらったこと。 冬のオーストリア。今年オーケストラとのツアーで訪れたときに撮りました。 何か心と頭と体の歯車が噛み合わないときってありませんか。「こうしたい!こうあるべき!」というスバラシイ理想に前のめりになって理想と現実のギャップに罪悪感で心は焦るばかり。頭からは「こうすればいいのになんでできないの」と責められる。それを続けているとガソリンが切れそうな車で走ってるみたい。はあはあ苦しい。心も折れてくる。なんだか辛くなって楽しくなくなってくる。後はDo(行動)だけなのに!!ガス欠でくるまがとまる…… 今の時点でいきなりそれらを実現しよう(Do)と思ってもそれは無理があるってものだよ。すでにその時点で自分は苦しくなってる(Be)。だから、一旦置いといて、好きなことして。楽しいことして。自分にたっぷり栄養を与えてあげて(逆方向のDo)。嫌なら嫌でいい。そうしたら、自分の中にガソリンがたまってくる。そしたら気づくとたぶん私は、
Madoka Nakamaru
2020年4月3日読了時間: 2分


心の栄養
皆さま、いろいろなニュースで心ががたがたと揺さぶられるような毎日ですがお元気でお過ごしでしょうか。 今年2月の演奏会後、セラピストの鈴木かほるさんと。 音楽家の皆様は今、自分にとって音楽活動とは何を意味するかを自問するときにもなっているのではないでしょうか。断食のように、断ってみてはじめて自分の欲求が明確になる時かもしれません。ある人にとっては自己表現のツール、ある人にとってはコミュニケーションのツール、または日々のパンを稼ぐためのツール、奉仕、自分を高めるため、何となく続けていること、などなど…私にとっては、もちろん生業なのでパンを稼ぐツール、また舞台で自分のパフォーマンスを皆様にお届けするツールでもありますが、小さい頃から全く変わらないのは私にとって音楽が心の栄養だということです。皆人間ですから色々な感情を経験します。いつも愉快な感情だけではなくてたまにはひっかかるような感情、もやもやと言葉にできない感情も経験します。音楽を奏でると、いつの間にかその感情が「こなされて」います。そうすると、自分が感情に飲み込まれていたときよりも少し違う次元に
Madoka Nakamaru
2020年4月1日読了時間: 2分


スランプ(というか海の底)
8月もとうとう終わりを告げようとしています。皆様いかがお過ごしでしょうか?まるっとまどかは夏休みの数日をオーストリアの山で過ごしました。山は私の色々な気持ちをどっしりと受け止めてくれ、またさらにエネルギーもチャージできました。ベルギーに帰ってきてから数日は山が恋しくて。今まで自分は断然海派だ!と思っていましたが山もまた良いものですね。 さて、スランプはありますか?と聞かれることがありますが、まるっとまどかは結構ひんぱんにスランプに陥る方です。人生でも音楽でも。まあ、音楽=人生になってしまう私だから余計そうなのでしょうね。スランプは数日の軽い時から数年に渡ってと言うときも。「スランプって何それ?おいしいの?」と言った感じの強者も音楽界にはたくさんいますがね!そういった方は読まなくてよろしい(笑) 十年、二十年前はスランプに陥る、というかもともとアップアンドダウンの激しい自分を嘆いていましたね。スランプの時は見えない壁と闘っているようでした。 こうするとスランプに陥るからこうしてスランプに陥らないようにする!なんてテッテーテキに分析したときもありまし
Madoka Nakamaru
2019年8月23日読了時間: 3分


心を引っかかれるような優しさ
大変ご無沙汰しておりました。まるっとまどかです。みなさまお元気にお過ごしでしょうか。音楽家の生活というのは表舞台の裏では意外にじみ〜に様々な「準備」や事務作業に追われているものです。今日は少し気分を変えてカフェで作業。 このストローは紙で出来ていてプラスチックよりは湿気に負けて多少へこたれますが、使うには問題ないレベル。環境問題が叫ばれている今、こういったアクションが至るところに見られます。 さて、今月はルネ・ヤコブスの指揮でシューベルトのシンフォニーを弾いています。単純なメロディの中に心を引っかかれるような優しさが見えて、またモティーフが繰り返す転調は不安に揺れては闇に転げ落ちそうになる心を表すようです、その繊細さにはドキッとさせられます。 まるっとまどかはバロック音楽しか演奏しなかった時期が割と長い間ありました。その時期の私にとってはバロック音楽の構成の美しさ、また感情をスタイルという枠の中で表現する芸術、人間の感情というよりはそれを超えたエネルギー体の動き、そういうものに夢中になり、それが自分にとって心地よかったのです。その時期は本好きの私
Madoka Nakamaru
2019年6月10日読了時間: 2分


フォーカス
2019年が明けて1月も半ばを過ぎました。みなさま、新しい年をいかがお過ごしでしょうか。今年のまるっとまどかのテーマは「フォーカス」。世界の動きも大きく、様々な(時には雑多な)情報やエネルギーが飛び交う中で、それらにぐわんぐわんと振り回されていては誰でもつかれてしまいます。そこで「フォーカス」。忙しい日常でも少し目を閉じて自分の中の静かな深い海の底にフォーカス。自分の本当に大事にしたいこと、大事にしたいものにフォーカス。自分の呼吸にフォーカス。今自分が感じている味や香りにフォーカス。気持ちよくフォーカスするのです。ぼんやりと拡大していく意識をきゅっともどす魔法の言葉を年始に5歳のまるっとまどかが教えてくれました。2019年はベルギー日本間の移動も多くなり、さらに広がる年になりそうです。みなさま、今年もどうぞよろしくお願いいたします。(写真はまるっとまどか5歳、茅ケ崎の海からの帰り)
Madoka Nakamaru
2019年1月22日読了時間: 1分


奇跡
奇跡はどの瞬間にも実は起きている。言うなれば「奇跡を起こすこと」が私達にはできる。それは物事を見る視点を少し変えるということ。慣れきっている日常の一つ一つを新しい目で見る。お水で手が洗える喜び。お湯が湧いてお茶を飲める喜び。お茶の香りをかぐことのできる喜び。大掃除が必要な部屋を見る事のできる喜び(ん?)それをめんどくさいと感じる事ができる喜び(ん?ん?)(気を取り直して)当たり前だと思っている愛する人々があなたの目の前に、そして世界のどこかにいる/いた喜び。あなたが一生懸命/日々/何となく/なんとかして/楽しく/悩みながらも/生きているということ。そしてそれらひとつひとつに「ありがとね」と言っていく。言えなくてもいい。そんな自分がいる喜び。 写真はブリュッセルの郊外での夕暮れ。
Madoka Nakamaru
2018年12月24日読了時間: 1分
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