お久しぶりです。数日前に日本から戻ってきたやや時差ぼけ気味のまるっとまどかです。この前のブログ更新からベルギー日本間の往復を2度しました。前回はたかまつ古楽音楽祭への出演、今回はチェンバリストのワウター・ドゥコーニンク氏とのデュオ、バッハのヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ3公演でした。
東京、鶴見、茅ケ崎とそれぞれ全く質の異なる会場での本番前のリハーサルで、一番気を配ったことはチェンバロとのバランス探しでした。今回のアンコールは本プログラムの正統派クラシックからあえて外れて日本歌曲、即興演奏までちょいと足を伸ばしてみまして(インスピレーションをくれたYさんありがとう)それぞれの演奏会場での観客の皆さんの笑顔、呼吸、そういったものがダイレクトに感じられてこれまた嬉しくワクワクする瞬間でもありました。皆さま演奏会中色々な感性をフルにして聴いてくださっているのだなあと、色々な感想に触れてとても嬉しく思っています。(お客様の声はこちら)
ベルギーは受難節に入り、そこらかしこで受難節が演奏されます。私も今週の金曜日、土曜日とおなじみヒルデブラントコンソートでペルゴレージのスタバト・マーテル(悲しみの聖母)を演奏いたします。日本の暖かいコンサートホールで柔らかい音を出してくれていた私のヤコブス(ヴァイオリン)が寒ーーーいベルギーの教会でどのような反応をしてくれるのか…私にとっても受難節です(苦笑)
少し息抜きにといつも行くカフェに入ったところ、新しくこのような看板がかかげてありました。
人生は 短い。
ルールを 打ち破る
さっさと 許しあう
ゆっくりと 抱き合う
本気で 愛する
たくさん笑って 自分のしたことには決して後悔しない
スマイル
うん、いいね。と思ったまるっとまどかでした。気温の変わりやすい季節です。みなさまご自愛くださいませ。
☆「ルールを打ち破る」…この訳には実は困りました。ここでは「ルールを打ち破ること」はポジティブな意味合いで使われているからです。言語はbrise les règle. 動詞のbriseは氷を壊すとき、チェーンを引き壊すとき、そう言った「固いものを自らの力で打ち壊す、突き破る」そう言った熱量のある言葉です。ルールが何かを縛るものであるとすればそれをブレイクしてみる、そういった感覚かな。
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