秋晴れの続くベルギーです。皆様はいかがお過ごしょうか?先日ベルギーのルーヴェンカトリック大学で「Japan mirai fund」(日本みらい基金)の祝典式が行われ、アストリッド妃並びにロレンツ王子、在ベルギー日本大使館の大使・大使夫人を始め、荘厳な雰囲気の中でベルギーと日本の友好をお祝いしました。
この祝典の背景には、第一次世界大戦で灰と化したルーヴェン大学の図書館を復興するため、1920年に日本が3000冊ほどの貴重な本を寄贈したと言う事実があります。この美しい歴史と本をさらに未来に向けて活かすために「Japan Mirai Fund」が設立されたというわけです。
この祝典では、私とワウター・ドゥコーニンク(チェンバロ・作曲)で「荒城の月による変奏曲」と「SUMIDA FLOWER 」を演奏させていただきました。
日本大使をお迎えする際に「君が代」がカリヨンでルーヴェンの大広場に鳴り響き、その和風な旋律と西洋の響きの見事な融合にしばし心を奪われた一時でした。
立派な佇まいの図書館ですが、紙と印刷のかおりは日本もどこも世界共通。図書館と本屋さんのかおりが大好きでほっとします。いろいろなものがデジタルになっても、この空間はいつまでも残ってほしい、そう思うまるっとまどかでした。
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