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執筆者の写真Madoka Nakamaru

心の栄養

更新日:2020年10月22日

皆さま、いろいろなニュースで心ががたがたと揺さぶられるような毎日ですがお元気でお過ごしでしょうか。

今年2月の演奏会後、セラピストの鈴木かほるさんと。

音楽家の皆様は今、自分にとって音楽活動とは何を意味するかを自問するときにもなっているのではないでしょうか。断食のように、断ってみてはじめて自分の欲求が明確になる時かもしれません。ある人にとっては自己表現のツール、ある人にとってはコミュニケーションのツール、または日々のパンを稼ぐためのツール、奉仕、自分を高めるため、何となく続けていること、などなど…私にとっては、もちろん生業なのでパンを稼ぐツール、また舞台で自分のパフォーマンスを皆様にお届けするツールでもありますが、小さい頃から全く変わらないのは私にとって音楽が心の栄養だということです。皆人間ですから色々な感情を経験します。いつも愉快な感情だけではなくてたまにはひっかかるような感情、もやもやと言葉にできない感情も経験します。音楽を奏でると、いつの間にかその感情が「こなされて」います。そうすると、自分が感情に飲み込まれていたときよりも少し違う次元にいる事に気づきます。

音楽に感情移入してその感情を昇華しているのか、と言われるとそういう事でもありません。そのような時もありますがそうすると大体くたくたに疲れます。ただ音楽と向き合って音を紡ぐ作業をしているうちに、いつの間にか心が落ち着いている、という感じです。このような一生ものであるツールに出会わせてくれた両親、一緒に練習してくれた姉に心から感謝しています。

そのようなわけで今日も私は地球のどこかで音楽を奏でています。皆様、どうぞご自愛くださいね。

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