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執筆者の写真Madoka Nakamaru

光と影

今日はプロフィール写真の撮影日でした。

だいぶ歳も重ねてきたことだし(笑)今の私(とこれから数年間の私)を撮ってもらおうと。

ベルギー人の写真家Tine Dewilde(ティネ・ドゥウィルデ)さんは、自然光のみで撮影する人。反射版なども使わず、カメラ一つで勝負です。光が対象物と調和、又はコントラストを放った瞬間をキャッチして写真を撮っていきます。当然光の具合は刻々と変化していくので、対象物(私)が光を追って撮影していく形になります。

Clair-Obscur(クレール・オプスキュール)。絵画や写真などに置いて、光と影のコントラストを用いる事でバロックの画家もよく使った手法ですが、その中でもTineさんが好きなのはフェルメールだそう。私はカラヴァッジョの光で照らし出されたような強烈なコントラストも好きなのですが、なるほど、彼女の作品を見ると内面の光と外の光が呼応しているような、内側からからじわっとにじみ出るものを探し求めているのがわかります。

髪の毛をおろすかあげるか悩んでいたら、私には髪の毛を上げてほしいと。私の首が光を反射するからだそうです。

ポーズを取ることも表情を作ることもなく、そのたたずまいや動作をひたすら撮っていきます。誰でも「美しい自分を撮ってほしい」と思うものですが、その期待は小気味よく裏切られ、そのままの自分が撮られていきます。まあ、私の方もそのままといえばそのままでしたね。撮影前日は睡眠たっぷりでお肌の調子万全で!当日はしっかりと早起きしてメイクアップ!と行きたいところですが、フリーランスの生活とは…まあ言わずもがなでしょう(笑)

興奮して光の行方を探すTineさんと光を追うこと二時間半。

ヘトヘトになりましたがTineさんはすごく大満足のようでした。

出来上がりが楽しみなような、こわいような(笑)

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