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執筆者の写真Madoka Nakamaru

プロジェクト・音楽の花束がうまれたわけ。

更新日:2020年10月22日

音楽はマジックです。私自身そのマジックに魅せられて音楽を続けてきました。 でも、音楽家はマジックを起こそうと演奏するわけではありません。

音楽家の仕事はあくまでも(自分に忠実に)音自体を表現することにあり、その音は100人聴いている人がいれば100通りの音楽になります。そこがマジックであると私は思います。放たれた音が「あなた」の存在によって「あなた」のために作用するのです。

だから音楽は時として慰めになります。 だから音楽は時として喜びを与えます。 だから音楽は時として感情を呼び起こします。 だから音楽は時として新しい視点へと導きます。 だから音楽は時として癒しをもたらします。 だから音楽は時としてあなたを眠りに誘います。 だから音楽は時としてもっと音楽を求めさせます。

クラシック音楽界は今存続の危機的状況ですが、私は末永く生き残っていてほしいと思っています。そのために自分に何ができるのか、演奏家と聴衆の垣根を緩めるとはどういうことなのか、と長年いつも頭のどこかで考えていた結果、コロナ休養期間で頭と体をリフレッシュしたこともあり、今回プロジェクト「音楽の花束」という形で実現する事になりました。 演奏会場に音楽を求めてきてくださる方達や、音源やレッスンを通して音楽を共有できるみなさんとの喜びはそのままに。さらにみなさまの日常生活へ歩んでいき、そこへなにげなく「音楽の花束」を届けていく。それがプロジェクト「音楽の花束」です。

言うなれば、パン屋さんに来ることのできない方、パン屋さんの香りを体験したことのない方に、パンをご自宅までお届けする、そんな感じでしょうか。

音楽の花束、1公演目の様子がこちらのページでご覧いただけます。 音楽の花束Facebookページ https://www.facebook.com/bouquetmusical 音楽の花束ホームページ    https://tinyurl.com/bouquetmusical

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