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  • 執筆者の写真Madoka Nakamaru

音楽の響かない沈黙の受難節。

更新日:2020年10月22日

みなさま、このようなご時世ですがお元気にお過ごしでしょうか。某ウィルスは音楽家の生活にも影響を及ぼしています。本来ならば受難節にはバッハなどの受難曲を演奏するのが我々の生業ですが、コンミスを務める予定だったバッハのヨハネ受難曲もすでに4公演がキャンセルされました。今年は音楽の響かない沈黙の受難節となりそうです。死を意識すれば生に光が当たる。二週間前の日本公演では美しいお花を舞台に飾って頂きました。私は本来切り花が好きではなかったのですが(自然から切り取ってしまって早く枯れるのが申し訳なく感じた)今回は2公演ともにただ美しいばかりではなく、お花が呼吸しているというか、たくましい生命力を感じながらそのお花たちと舞台で時間を共にしました。後日、茅ヶ崎公演のお花を作ってくださった奥様が亡くなられ(某ウィルスの仕業ではないです。念の為申し上げておきます。)私達の舞台でのブーケが遺作となったと聞き、唖然としました。その奥様とはお会いしたことはなかったけど、ブーケを通してその方の存在を強く感じていたからです。お花を通して奥様の魂を垣間見させて頂いたようで…しばし思いを馳せました。皆様、どうぞ、どうぞご自愛くださいませ。

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