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  • 執筆者の写真Madoka Nakamaru

2022年を振り返って。

2022年も残りわずかですね!皆様は年越しの準備はいかがですか?

私は滑り込みセーフ!(笑)といったところです。

2022年のヨーロッパはコロナ明けで演奏会ラッシュが続きました。演奏会が通常運転される喜びを共有したその裏側で、ロックダウン時に起きた資金不足、コロナ後の集客のばらつき、戦争や世界情勢による芸術への支援不足など、全体のバランスは決して良いものではなかったように思いますが、そのような状況でも音楽家たちはがんばって活動していたと思います。

フリーランスの音楽家は色々なプロジェクトに遭遇するチャンスがありますが、2022年の私はオーケストラ活動に加えて、ソロや室内楽の活動がふわっと浮き出てきた傾向にあります。少し振り返ってみます。


テレマンの夢

2021年のロックダウン時に、ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者のレベッカ・ルフェーブルとモチベーションを保つために行っていた「テレマンチャレンジ」。 そのテレマンチャレンジをコンサートとしてお客様と共有できました。この演奏会の前にちょうどコロナにかかってしまい、陰性にはなったもののまだ体が回復しきらないまま演奏会を迎えたのも今では良い思い出です。


ヴァイオリンソロCD「Wachet auf! - 目覚めよと呼ぶ声が聞こえ」の録音 

2022年の一番のチャレンジは、このヴァイオリンソロCDの録音だったと言えるかもしれません。オルガニスト、チェンバリストであり、作曲家のワウター・ドゥコーニンク氏が2011年から2022年にかけて書いた、または編曲したヴァイオリンソロのための作品を、ドイツ人の録音技師ライナー・アールントが録音したものです。ワウター自身も、また一緒に試行錯誤を繰り返し、どこまでも自分を深く掘り下げ、作品と自分、そして楽器と向き合う貴重な時間でした。その自由と孤独の中で生まれた大事な音たちをライナーが大切に録音してくれました。このCDは2023年の9月にベルギーのCDレーベルEtCetera records より発売されます。日本のタワーレコードでも発売される予定です。


山科ちひろ(姉)とのサプライズ公開リハーサル!

ピアニストの姉、山科ちひろは共演歴が一番長い相手と言えます。私が3歳でヴァイオリンを始めたときに姉もピアノを始め、その時からずーっと一緒に弾いています。私が2006年にベルギーに来てから一緒に弾く機会がぐっと減ってしまったものの、私の帰国時にはクリスマスコンサートや幼稚園でのコンサートなど、折に触れて共演を続けて、姉妹ならではの音楽での会話を楽しんでいました。今年10月に帰国した際には、地元茅ケ崎のアットホームでお洒落なコンサートホール「スタジオ・ベルソー」にて公開リハーサルをする運びになり、たくさんの笑顔に会うことが出来ました。2023年の10月には、ベルソーさんで姉とのデュオコンサートを企画しています。あの空間で、またみなさんにお目にかかれることにワクワクしながら、プログラムの構想を練っています。


ヒルデブラント・コンソートとの室内楽

ヒルデブラント・コンソートとの室内楽もとても充実したものとなりました。フルート・トラヴェルソとのトリオ・ソナタ、そして歌とヴィオラ・ダ・ガンバで織りなされる、クリスマス・コンサート。ここでもたくさんのお客様との笑顔と出会うことが出来ました。


ここには書ききれませんが、他にも音楽を通して、たくさんの経験をさせていただいたことに感謝しています。


世界情勢は厳しく、色々な状況に心を奪われたり振り回されたりすることもありますが、だからこそ、2023年自分に掲げるキーワードは「愛」です。

愛とはなんぞや?

与えるもの、受けるもの、奪うもの、色々なものとして表現されますが…

私は状態なのだと思っています。

「愛」の状態でいる事。

自分で、その状態でいる事を選ぶこと。


みなさま、2022年もお世話になりました。

2023年もどうぞ、よろしくお願いいたします。

まるっとまどか、でした。










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