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  • 執筆者の写真Madoka Nakamaru

ボン・バイロイト・ランス…演奏会の幕開け

人生は縮小したり拡大したりを繰り返しながら、進んでいくもの…コロナでぎゅっと縮まったヨーロッパの生活は、コロナの収束へ向けて瞬く間に拡大の方向へと。with/after/何であれ…そんな事を考えながらアムステルダムへ向かう、久しぶりの朝5時台の電車から、お久しぶりです。まるっとまどかです。長いトンネルを抜けつつあるヨーロッパは、今爆発的に音楽活動が再開しています。以前はルーティンとも言えた旅支度ももたもたと、演奏活動のキックオフ。ピー!!8月末にはベートーヴェンの街であるボンでベートーヴェンの交響曲を。9月始めにはバイロイトで新しく始まった古楽祭でヘンデルのオラトリオを。電車のストライキにバッチリ当たり、一部長ーいバス移動でみんなぐったりホテル到着。リハーサルの合間を狙って念願のワーグナー祝祭劇場の前で写真をパチリとしてきました。ドイツの演奏会模様はワクチン接種証明、陰性証明、医療用マスク着用義務など、キッチリ準備して思い切り楽しもうという感じです。

その後はベルギーの国境に近いランスというフランスの街ではバッハの無伴奏パルティータなどを。チラシを作られた方が日本愛好家らしく「ジャポニズム的」にヨーロッパでは斬新な日本語表記。今現在フランスのカフェではワクチン接種証明か陰性証明を見せることが義務付けられています。

ベルギーではついにマスク無しでの演奏会が再開。歌、ヴァイオリンとチェンバロの室内楽セッティングで、ヘンデル、テレマンなど。アンコールには「荒城の月」変奏曲を演奏し、フラマン人の同僚が歌う日本語に耳を傾ける会場に、不思議な緊張感と愛を感じました。ちなみに「荒城の月」が、ベルギーの修道院で賛美歌に転用されているという事、ご存知でしたか?



穏やかに…ではなくマグマのように始まった長いトンネルの幕開けを振り返ってみました。そうこうしているうちに国境を越え、オランダへ入りました。空もだんだんと明るくなってきて…この調子で行けば、リハーサル前にカフェで一息つけるかな。 

それでは、どうぞ皆様良い一日を。まるっとまどかでした。


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