生徒さんの「本気」に感動した話。
- Madoka Nakamaru
- 2月25日
- 読了時間: 2分
あっという間に2月も末!2025年あけたばかりだと思っていたのに?!
わーお、春がきちゃうよ!
自然の芽吹きの音や生命の育つエネルギーがあまりにも強すぎて、昔から春は少し苦手なまるっとまどかです。いつか好きになる日が来るのかもしれないし、来ないかもしれない。
今年はどうかな。
皆様はいかがお過ごしですか?

昨日、ピアノの生徒さんの本気を見ました。10歳の女の子。
「先生、この曲弾きたい」と言って持ってきてくれた曲が、ちょーっといきなりレベルアップ過ぎるかな?と思って、「ちょーっとまだ難しいかもしれないかなあ」と言って別れたのが2週間前…
そしたら昨日、「先生、聴いてほしいの」と言ってなんと…
ばーーーーーっと楽譜さえ見ずにその曲を弾きだすじゃありませんか!
一心不乱に鍵盤を見つめながら…
それは素晴らしい演奏でした。
まだ、音符を読むのもパッパとはいかないのに、楽譜にある全ての音、表示記号、そこにある情報の全てをわかりたい!そしてただ弾きたい!と全身の細胞が訴えかけている演奏でした。感動しました。

ビギナーの生徒さんにとって、楽譜を読みながら楽器を弾く、というプロセスは結構しんどいものがあります。楽譜を読む+楽器を弾くという二つの難しいことが重なり合うからです。ベルギーでは基本音楽の授業が無いので、趣味で音楽を習わないと基本楽譜は読めません(日本は義務教育での音楽が必須で素晴らしいと思います)。しかも今、タブレットで楽譜も読まずに「ピアノ/ヴァイオリンが弾ける」というメソッドもあり、一見それは「近道」のようにも見えます。それでも、私はかなり初期のころから楽譜をきちんと自分で読んで弾くようにレッスンを心がけていて、それは「いつか先生がいなくなっても、自分の弾きたい曲の楽譜を見つけて、自分が弾きたいときに弾ける」ツールを身につけてほしいからです。
昨日の演奏は、楽譜を読んでこの音楽を弾きたい!という思いが一つになってあふれ出た瞬間でした。良い演奏を聴かせてくれてありがとう。
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